Gidiyorum Bu Şehirden /Me To Idio Vima Tha Giriso : Sezen Aksu + Haris Alexiou

 トルコのセゼン・アクスとギリシアのハリス・アレクシーウですが、二つの言語の対照がひじょうに美しいデュエットです。




Gidiyorum yine bu şehirden
わたしは再びこの町を離れる
Ayaklarım geri geri
足取りは重く、重く
Tekerlekler almış başını
ホイールは激しく
Dönüyor dönüyor
回る、回る

Sanki bütün büyük aşkların ortak kaderi
それはすべての大いなる愛の変転に似ている
Ah beni en çok bu mahvediyor
ああ、心をこの上なく深く悲しませる
Ah beni beni
ああ、わたしよ、わたしよ
Vah beni beni
ああ、わたしよ、わたしよ
Nerelere gideyim, nasıl edeyim
どこへ行こうか、どうしようか
Al beni beni
わたしを連れて行って、わたしを
Sar beni beni
わたしを抱きしめて、わたしを
Saramazsan eğer körfeze bırak
抱きしめることができないなら、この入江にわたしを置いて行って
Gurup ile söneyim
日没にわたしを消させて


me to idio vima tha giriso
わたしは同じ足取りで帰ってくる
me keino pou eftana sihna
到着したときのいつもの足取りで
stin poli afti pou tora xana
pao piso pouthena
今再びわたしが帰って行く町には、どこにもない
ton idio dromo tha giriso
同じ通りを通って帰ろう
monahi opos girnai ki I gi
ただ一人で、回る地球と同じように
grammes tholes ki I rodes treles
道筋はぼやけ、運命の輪は狂っている
ki olo piso pao, les
そして、あなたは言う、いつも帰ると
krivi gkremous m'akous
それは崖っぷちを隠している、わたしの声が聞こえる
panta tou erota I strofi
いつも愛の移ろいを
ah, apiastous sfigmous kai katastrofi
ああ、逃れ去る、その鼓動と悲惨な結末は
Osi agapoun, m’ akous
愛を知る者たち、みなわたしの声が聞こえる?
Mira tou erota, strofi
愛の運命、変転
Ah, afti na poun mia katastrofi
ああ、彼らは災いと言う

Ah, den ofeli na ‘rthi I anatoli
ああ、日が昇ってもいいことはない
Prepi na figo prin, prin se pothiso pio poli
わたしはその前に行かねばならない、あなたに多くのものを望んでしまう前に
Ah, kardia ftohi stin agkalia tou htes
ああ、昨日の腕に抱かれた憐れな心よ
Emiaza me vrohi ke m’ epine oli I giI

わたしは雨のようだ、大地がわたしを呑んでいった

Ah, den ofeli na ‘rthi I anatoli
ああ、日が昇ってもいいことはない
Prepi na figo prin, prin se pothiso pio poli
わたしはその前に行かねばならない、あなたに多くのものを望んでしまう前に
Ah, kardia ftohi stin agkalia tou htes
ああ、昨日の腕に抱かれた憐れな心よ
Emiaza me vrohi ke m’ epine oli I gi
Iわたしは雨のようだ、大地がわたしを呑んでいった

El Tango de Roxanne : Ewan McGregor

 映画 Moulin Rouge(2001) から『ロクサーヌのタンゴ』です。タンゴは激情的が標準ですが、それをここまで過剰にすると、・・・





(Jacek Koman:)
Will drive you,
お前をさせる
Will drive you,
お前をさせる
Will drive you,
お前をさせる
MAD!
おかしくな!

Roxanne,
ロクサーヌ
You don't have to put
浴びることはない
On that red light.
あの赤いライトを
Walk the streets for money,
金のために通りを歩くんだ
You don't care if It's wrong or if it is right.
いいか悪いか気に掛けるんじゃない
Roxanne,
ロクサーヌ
You don't have to wear
着ることはない
That dress tonight.
今夜あのドレスを
Roxanne,
ロクサーヌ
You don't have to sell your
体を売ることはない
Body to the night.
夜を相手に

(Christian:)
His eyes upon your face,
彼の目が君の顔に注がれる
His hand upon your hand,
彼の手が君の手の上に
His lips caress your skin,
彼の唇が君の肌に触れる
It's more than I can stand!
我慢の限度を超えている

(Jacek Koman:)
Roxanne
ロクサーヌ

(Christian:)
Why does my heart cry?
ぼくの心はどうして叫ぶのか?

(Jacek Koman:)
Roxanne
ロクサーヌ

(Christian:)
Feelings I can't fight,
感情を抑えられない
You're free to leave me,
君はぼくを自由に捨てられる
But just don't deceive me
けれど騙さないでほしい
And please,
そして、お願いだ
Believe me when I say,
信じて、ぼくが言う時
I love you.
愛していると

(Spanish dialogue)
Y yo que te quiero tanto, ¿qué voy a hacer?
そしてお前をこんなにも求めている。どうするのだ?
Me dejaste, me dejaste
君は僕を捨てた。僕を捨てた。
El alma se me fue, se me fue corazón,
魂は僕のものだった。心は僕のものだった
Ya no tengo ganas de vivir,
生きたいという気がしない
porque no te puedo convencer
確信できないからだ
que no te vendas Roxanne
ロクサーヌ、君が身を売らないと

(Jacek Koman:)
Roxanne
ロクサーヌ

(Christian:)
Why does my heart cry?
どうして僕の心は叫ぶのか?

(Jacek Koman:)
You don't have to
浴びることはない
Put on that red light.
あの赤いライトを

(Christian:)
Feelings I can't fight.
感情を抑えられない

(Jacek Koman:)
You don't have to wear
着ることはない
That dress tonight.
今夜あのドレスを
Roxanne,
ロクサーヌ

(Chorus:)
Why does my heart cry?
どうして僕の心は叫ぶのか?

(Jacek Koman:)

You don't have to
浴びることはない
Put on that red light.
あの赤いライトを


(Chorus:)

Feelings I can't fight.
感情を抑えられない


(Jacek Koman:)
You don't have to wear
着ることはない
That dress tonight.
今夜あのドレスを
Roxanne,
ロクサーヌ
Roxanne,
ロクサーヌ

Roxanne,
ロクサーヌ


)Christian:) 
Roxxxxannnnnnee! 
ロークサーヌ

石狩挽歌 : 北原ミレイ

 なかにし礼の描写言語は北原ミレイの声とすばらしく調和しています。



海猫が鳴くから ニシンが来ると
赤い筒袖の ヤン衆がさわぐ
雪に埋もれた 番屋の隅で
わたしゃ夜通し 飯を炊く
あれからニシンは どこへ行ったやら
破れた網は 問い刺し網か
今じゃ浜辺で オンボロロ
オンボロボロロー
沖を通るは 笠戸丸
わたしゃ涙で にしん曇りの 空を見る

燃えろ篝火 朝里の浜に
海は銀色 にしんの色よ
ソ-ラン節に 頬そめながら
わたしゃ大漁の 網を曳く
あれからニシンは どこへ行ったやら
オタモイ岬の ニシン御殿も
今じゃさびれて オンボロロ
オンボロボロロー
かわらぬものは 古代文字
わたしゃ涙で 娘ざかりの 夢を見る 

白い花 : 山崎ハコ



私の目の前の白い花
人目にもつかず咲いているけれど
幸せそうに ほほえんで
香りを漂わせる
できることなら この指で
お前を摘んでしまいたい
あの人の心に 誇らしく
咲いてるお前を

白い花びら はにかんで
とてもきれいに見えるわ
お前のように 咲きたかった
あの人の心の中に

ひそかに きれいに 咲くがいい
美しい白い花よ
あの人と いっしょに 生きて行け
あの人をなぐさめながら

Woo… Woo… Woo… Woo…

お前をみつめて 生きて行く
私の気持ち 知らないで
私に優しいほほえみを
かえす白い花

※ひそかに きれいに 咲くがいい
ほほえむ白い花よ
あの人と いつまでも 生きて行け
あの人をなぐさめながら※

望郷 : 山崎ハコ






青い空 白い雲 菜の花の小道を
かけまわり ちょうちょとり遊んだふるさと

まっ白な 霧の中 神社の石段を
かけ上がり 手を合わせ泣いてた小さな子

淋しくて 悲しくて 出て来た横浜
やさしいと 思ってもみんな他人さ

いつの間に こうなった 鏡の中には
知らん人 疲れた顔で悲しげに笑ってた

帰ろうか 帰ろうか 田舎のあの家へ
青い空 白い雲の田舎へ帰ろうか
あの家へ帰ろうか あの家へ帰ろうか
あの家はもうないのに 

Minoraki : Haris Alexiou

 ハリス・アレクシーウの歌は歌詞の内容がわからないまま長く聴いていましたが、それでも確かな言葉があると感じさせます。ギリシア語の文字も美しく、眺めるのは好きなのですが、ここでは半角できれいに表示できないので、英語翻訳にその日本語翻訳を付けるだけにします。

 最初に選んだ曲、Romantzo (ロマンス)はこちらです。 
 2曲目に選んだ To Tango Tis Nefelis (ネフェリに捧げるタンゴ) はこちらです。




(English Translation)
THAT’S WHERE SONGS COME FROM
歌の生まれ来るところ


I’ve placed you gently, secretly
優しく気がつかないうちにあなたを連れて行った
inside a sad song 
悲しい歌の中に
music will work its miracles again 
音楽はその奇蹟を再び起こすだろう
because I want you.
あなたを求めているから

What you hear is the sound of my soul 
あなたが聞くのはわたしの魂の音
hidden between the lines I mislead you
あなたを迷わせる言葉の間に隠してある
because I want you. 
あなたを求めているから

That’s where songs come from
それが歌の生まれ来るところ
when pain becomes your friend
苦悩があなたの友となり
and gets so close to you,
そしてあなたのすぐ近くに来て
touches your hair
あなたの髪に触れる時
that’s how you gain strength
そんなふうにあなたは力を得る
to make a sacred song.
聖なる歌を作るための

My song is bitter, my song is sweet
わたしの歌は苦い、わたしの歌は甘い
A caryatid I can’t be
石の柱にはなれない
for you to want me.
あなたがわたしを求めてくれるよう

An old photograph of mine you still keep
古いわたしの写真をあなたはまだ持っている
I don’t look like that anymore and
わたしはもうそのような顔をしていない。そして
you don’t love me.
あなたはわたしを愛していない
Ah.. you don’t love me. 
ああ、あなたはわたしを愛していない

For thousands of nights
何千もの夜
and even more I love you
それ以上あなたを愛する
with rage, maddening excitement
激しく、狂おしく高ぶり
and complaint
そして泣き言を言う
I count the ways I want you.
あなたをどう求めるか、その方法を数える

Into this same sad song
この同じ悲しい歌の中に
I’ve also locked myself
わたしは自分を閉じ込めた
a tiny spot in a tiny world
小さな世界の小さな場所
because I want you. 
あなたを求めているから

Che vuole questa musica stasera : Peppino Gagliardi

 ペッピーノ・ガッリャールディが歌うイタリア映画『ガラスの部屋』(1970)の主題歌です。



Che vuole questa musica stasera,
今夜この曲はどうしろと言うのか
che mi riporta un poco del passato.
ぼくに過ぎ去ったことをすこし思い出させる
La luna ci teneva compagnia,
月が付いてきていた
io ti sentivo mia, soltanto mia. 
君はぼくのもの、ぼくだけのものと感じていた
Soltanto mia!
ぼくだけのものと

Vorrei tenerti qui vicino a me
ここ、ぼくのそばに君を留めていたい
adesso che fra noi non c'e' piu' nulla.
ぼくたちの間に今はもう何もない
Vorrei sentire ancor le tue parole,
君の言葉をもっと感じたい
quelle parole che non sento più.
もう感じることのできない言葉を

Il mondo intorno a noi non esisteva
ぼくたちの周りに世界は存在しなかった
per la felicità che tu mi davi.
君がぼくにくれた幸せによって
Che me ne faccio ormai
今はどうすればいいのだろう
di tutti i giorni miei
ぼくの長い一日を
se nei miei giorni non ci sei più tu.
ぼくの一日にもう君はいないのに

Che vuole questa musica stasera,
今夜この曲はどうしろと言うのか
che mi riporta un poco del passato.
ぼくに過ぎ去ったことをすこし思い出させる

Che mi riporta un poco del tuo amore,
君の愛をすこし思い出させる
che mi riporta un poco di te.
君のことをすこし思い出させる

Che me ne faccio ormai
今はどうすればいいのだろう
di tutti i giorni miei
ぼくの長い一日を
se nei miei giorni non ci sei piu' tu.
ぼくの一日にもう君はいないのに

Che vuole questa musica stasera,
今夜この曲はどうしろと言うのか
che mi riporta un poco del passato.
ぼくに過ぎ去ったことをすこし思い出させる
Che mi riporta un poco del tuo amore,
君の愛をすこし思い出させる
che mi riporta un poco di te.
君のことをすこし思い出させる

Un poco di te!
君のことをすこし

Mes amis mes copains : Catherine Spaak

カトリーヌ・スパーク『若草の恋』(1963)


Mes amis mes copains
友だち、仲間

Io ritorno accanto a voi
わたしはあなたたちの側に帰る
mes amis mes copains
友だち、仲間
e se un giorno vi lasciai
そして、ある日あなたたちと別れたのは
fu perchè mi innamorai
わたしが恋をしたから
Mi sorrise e mi scordai
笑って忘れてちょうだい
mes amis mes copains
友だち、仲間
io vedevo solo lui
わたしは彼しか見えなかった
e me ne andai
そして行ってしまった
Io non capivo più niente
わたしはもう何も分からなかった
e non sapevo che 
そして知らなかった
gli ero indifferente
いい加減だったなんて
Riprendetemi con voi
またわたしを連れて行って
mes amis mes copains
友だち、仲間
riprendetemi con voi
またわたしを連れて行って
insieme a voi
あなたたちといっしょに

わたしはもう何も分からなかった
e non sapevo che 
そして知らなかった
gli ero indifferente
いい加減だったなんて
Vi ho tradito si lo so
あなたたちを裏切ったと知っている
mes amis mes copains
友だち、仲間
ma se un giorno vi lasciai
でもある日あなたたちの前からいなくなったのは
fu perchè mi innamorai
わたしが恋に落ちたから
mes amis mes copains
友だち、仲間
mes amis mes copains
友だち、仲間

Le Passager De La Pluie : Séverine

 セヴェリーヌが歌う映画『雨の訪問者』(1970)のテーマ曲です。

 


Le Passager De La Pluie
雨の訪問者

Je me souviens sous la pluie
雨の下で思い出す
Le ciel couleur de la mer
海の色をした空
Comment du temps le plus amer
もっとも苦い時から
Est née cette mélancolie?
この憂鬱はどうして生まれたのか?
Je t' ai connu trop tard
あなたを知ったのが遅すぎた
toute une vie trop tard
人生一つ遅すぎた
Ami de nulle part
どこからともなく来た友
Venu avec la pluie
雨とともに

Je me souviens sous la pluie
雨の下で思い出す
Comme une enfant dans le noir
闇の中の子どものように
Criant qu'on lui rende le jour
光を返してと叫んでいる
Criant qu' on lui rende l' amour
愛を返してと叫んでいる
Et soudain, oui
そして突然、そう
Le ciel s' éclaire, tu es là
空に光が差し、あなたがいる
Je marche à nouveau dans tes pas
あなたの足跡の中をふたたび歩く
Je n' ai plus de vie qu' en tes bras
あなたの腕の中でしか生きていけない

Je me souviens sous la pluie
雨の下で思い出す
Dans le sable de mes jours
私が生きてきた砂のような日々の中で
Mon coeur veut te revoir un jour
私の心はいつかあなたにまた会うことを願っている
Mon coeur est comme au premier jour
私の心は一日目のよう

Et soudain, oui
そして突然、そう
Le ciel s' éclaire, tu es là
空に光が差し、あなたがいる
Je marche à nouveau dans tes pas
あなたの足跡の中をふたたび歩く
Je n' ai plus de vie qu' en tes bras
あなたの腕の中でしか生きていけない

Je me souviens sous la pluie
雨の下で思い出す
Le ciel couleur de la mer
海の色をした空
Comment du temps le plus amer
もっとも苦い時から
Est née cette mélancolie?
この憂鬱はどうして生まれたのか?
Je t' ai connu trop tard
あなたを知ったのが遅すぎた
toute une vie trop tard
人生一つ遅すぎた
Ami de nulle part
どこからともなく来た友
Passager de la pluie.
雨の訪問者

Joyeux Noël : Barbara





Joyeux Noël
メリー・クリスマス

C’était vingt-deux heures à peine, ce vendredi-là
ようやく10時になったところだった、その金曜日
C’était veille de Noël et, pour fêter ça,
クリスマスイヴだった。だから祝うために
Il s’en allait chez Madeleine près du Pont d’ l’Alma
彼はアルマ橋の近くのマドレーヌの部屋に向かっていた。
Elle aurait eu tant de peine qu’il ne vienne pas
彼女は寂しがっていたことだろう、彼が来ないので
Fêter Noël, fêter Noël
クリスマスを祝いに、クリスマスを祝いに

En smoking de velour vert, en col roulé blanc
グリーンのベロアのタキシードを着て、白のハイネック
Et le cœur en bandoulière, marchant à pas lents
そして心は自由、ゆっくりとした足取りで
A pied, il longeait la Seine tout en sifflotant
徒歩で口笛を吹きながらセーヌに沿って行った
Puisqu’il allait chez Madeleine, il avait bien l’ temps
マドレーヌの部屋に行くからだ。時間はじゅうぶんあった
Charmant Noël, charmant Noël
すてきなクリスマス、すてきなクリスマス

C’était vingt-deux heures à peine, ce vendredi-là
ようやく10時になったところだった、その金曜日
C’était veille de Noël et, pour fêter ça,
クリスマスイヴだった。だから祝うために
Elle s’en allait chez Jean-Pierre, près du Pont d’ l’Alma
彼女はアルマ橋の近くのジャン=ピエールの部屋に向かっていた。
Il aurait eu tant de peine qu’elle ne vienne pas
彼は寂しがっていたことだろう、彼女が来ないので
Fêter Noël, fêter Noël
クリスマスを祝いに、クリスマスを祝いに

Bottée noire souveraine et gantée de blanc
颯爽と黒のブーツをはき、白の手袋を付け
Elle allait pour dire "Je t’aime" marchant d’un pas lent
彼女は「愛してる」と言うために向かっていた、ゆっくりとした足取りで
A pied, elle longeait la Seine tout en chantonnant
徒歩で歌を口ずさみながらセーヌ沿いに行った
Puisqu’elle allait chez Jean-Pierre, elle avait bien l’ temps
ジャン=ピエールの部屋へ行くからだ。時間はじゅうぶんあった
Mmh mhm mhm, charmant Noël
ムフームフームフー、すてきなクリスマス

Or, voilà que sur le pont ils se rencontrèrent
ところがなんということだろう、橋の上で彼らは出会った
Ces deux-là qui s’en venaient d’un chemin contraire
この二人はそれぞれ反対側からやって来た
Lorsqu’il la vit si belle des bottes aux gants
ブーツをはき、手袋を付けた彼女がとてもきれいだったので
Il se sentit infidèle jusqu’au bout des dents
彼はほんのすこし浮気心がうずいた

Elle aima son smoking vert son col roulé blanc
彼女は彼のグリーンのタキシード、白のハイネックを好ましく思った
Et frissonna dans l’hiver en lui souriant
そして冬の空気に震えながら彼に微笑んだ
- Bonsoir je vais chez Jean-Pierre, près du pont d’ l’Alma
「今晩は。アルマ橋の近くのジャン=ピエールのところへ行くのよ」
- Bonsoir, j’allais chez Madeleine, c’est juste à deux pas
「今晩は。ぼくはマドレーヌのところへ行くんだ。すぐそこさ。」

Et ils allèrent chez Eugène pour y fêter ça
そして彼らはシェ・ウジェーヌの店へ行った。お祝いをしに
Sous le sapin de lumière quand il l’embrassa
光輝くモミの木の下で。彼が彼女の体に腕を回すと
Heureuse, elle se fit légère au creux de son bras
嬉しくなった彼女は彼の腕の中で抱きかかえやすくしてあげた
Au petit jour, ils s’aimèrent près d’un feu de bois
朝方、彼らは薪の火の近くで愛し合った
Joyeux Noël, joyeux Noël
メリー・クリスマス、メリー・クリスマス

Mais après une semaine, ce vendredi-là
しかし1週間後、あの金曜日
Veille de l’année nouvelle, tout recommença
新年を迎える前夜、すべては再び始まった
Il se rendit chez Madeleine, l’air un peu sournois
彼はマドレーヌのもとへ帰った。顔にはすこし陰があった
Elle se rendit chez Jean-Pierre, un peu tard, ma foi
彼女はジャン=ピエールのもとへ帰った。すこし遅れて、確かに

Bien sûr, il y eut des scènes près du Pont d’ l’Alma
もちろんアルマ橋の近くではいろんな光景が見られる
Qu’est-ce que ça pouvait leur faire à ces amants-là?
それがあの恋人達に何かしたわけではない
Eux qu’avaient eu un Noël comme on n’en fait pas
彼らはわたし達とは違うクリスマスの祝い方をしたのだ
Mais il est bien doux quand même de rentrer chez soi
しかしやはり自分の場所に帰るのがいちばんいい
Après Noël, 
クリスマスが終わったら
Joyeux Noël
メリー・クリスマス