Le courage d'aimer : Pierre barouh


 このアルバムはほんとうによく聴いたのですが、ショボショボと歌うこの暗い曲だけリピートすることがよくありました。レコードを聴かなくなってからもカセット、またiPodにコピーしたものをずっと聴き続けているのでほんとうに長いつき合いです。




Non, je n'ai plus le goût de me flatter moi-même
だめだ、もう自分をごまかす気にはならない
En cherchant ardemment l'écho de mon je t'aime
愛をささやいたお返しを熱く求めながら
Non, je n'ai plus le coeur à déchirer mon coeur
だめだ、自分の心を引き裂く気持ちはない
En parodiant des jeux que je connais par coeur
お手の物のゲームを作りかえながら
Non, je ne veux plus croire en cette mascarade
だめだ、こんな仮面遊びをもう信じたくはない
Où plus faible est celui qui connaît la parade
そこではうまく見せびらかす者のほうが弱い
J'ai trop mimé ces gestes qu'il faut sublimer
昇華しなければいけないあの仕草をマネしすぎた。
Je n'aurai plus jamais le courage d'aimer
愛する勇気はもう二度と持てない

Toi qui m'offres aujourd'hui le plus beau des spectacles
きみは今日、この上なく美しいスペクタクルを差し出してくれる
Avec tant de beauté, tu pouvais faire obstacle
ほんとうに綺麗だから、きみは邪魔をしていてくれた
À cette lassitude dans mon coeur tout autour
この気だるさがぼくの心の中に回ってしまわないよう
Car je ne le fuis pas, je l'aime bien l'amour
逃れられないからさ。大好きなんだ恋愛が
Mais je ne vois plus rien de tout son beau mystère
でも、その美しい神秘はもうまったく見えない
J'ai peur qu'il ne soit rien que je craigne ou espère
恐れたり、期待したりすることがまったくなくなったようなんだ
Car malgré tout le rêve en mon âme enfermé
閉ざされた僕の心に夢はそのまま残っているのに
Je n'aurai plus jamais le courage d'aimer
愛する勇気はもう二度と持てない

Pourtant si tu voulais, si tu prenais patience
けれども君がその気になれば、君が我慢すれば
Avec toi je pourrais retrouver l'insouciance
君といてまた安らげるだろう
Cette manie que j'ai de conjuguer l'amour
愛を動詞変化させるあの僕の熱中
Se tournant à nouveau au futur de mes jours
ぼくの日々の行く末でまた回り出す
Alors me reviendraient du fond de mon enfance
その時、幼き日の記憶から帰ってくるだろう
Les élans, les frissons des amours sans defense
防ぎようのない恋の高揚、戦慄が
Sans lesquels il m'est impossible d'espérer
それがなければ永遠にできない
Retrouver à jamais le courage d'aimer.
愛する勇気をまた見いだすことを望むことなど


Bach - Chorale Prelude BWV 639 :

 アンドレイ・タルコフスキーAndrei Arsenyevich Tarkovskyの1972年の映画Солярис/Solarisのテーマ曲 Chorale Prelude in F minor BWV 639 "Ich ruf zu dir, Herr Jesu Christ"(コラール前奏曲「主イエス・キリストよ、われ汝に呼ばわる」)です。
 サントラはいい音質のものがないと思っていたら、別の演奏家のものを使って、映画のシーンもじっと見入るものを集めきれいに編集してあります。短いけれど、この作品のエッセンスが感じられます。すばらしい。昔この作品を紹介してくれたW君に感謝。

残念ながらこの動画付きのものが見られなくなりました。
代わりにロウソクの炎の映像が付けられた同じ曲が上がっています。こちらをお聴き下さい。




Ponta linda : Teofilo Chantre

 テオフィロ・シャントルのアルバムRoda Tempo(時の輪)は全体がきれいにまとまってひじょうに雰囲気がよく、愛聴していましたが、聴かなくなってからも時々フレーズが口をついて出てくるほど耳に残っていたのはこの曲Ponta linda(きれいな岬?)で、高い声の歌い出し「ポンタリンダ〜」はいきなり聴かせどころという感じです。
 2011年に亡くなったセザリア・エボラ(Cesaria Evora)の曲は8つ選んでいますが、彼女の曲も書いているテオフィロの気に入りの曲はRoda vida(人生の輪)しかYouTubeに出ていなかったため、ずっと待ち続けていました。久しぶりに検索してみたら上がっており、嬉しく思いました。
 残念ながら、歌詞はまだ見つけておらず、歌い出ししかイメージがありませんが、広がる景色と、昔を思い出す距離感のようなものが感じられます。全体はどんな内容でしょうか。知らないままの方がいいかもしれません。