女の意地 : 西田さち子






こんなに別れが 苦しいものなら
二度と恋など したくはないわ
忘れられない あのひとだけど
別れにゃならない 女の意地なの

二度と逢うまい 別れた人に
逢えば未練の 泪をさそう
夜風つめたく まぶたにしみて
女心は はかなく哀しい

想い出すまい 別れた人を
女心は 頼りないのよ
泪こらえて 夜空を仰げば
またたく星が にじんでこぼれた

モンローウォーク : 南佳孝



つま先立てて海へ モンロー・ウォークして行く
いかした娘は誰 ジャマイカあたりのステップで
目で追う男たちを 無視して腰をひねり
ブロンズ色の肌 光受けなまめく
昼下りの ざわめく浜辺
噂のうず 巻き込む潮風
胸元の汗キラリ 眼のやり場にも困る
口説きおとしたいのに スキもないね君は

束ねた髪にカトレア 小粋に飾ってニッコリ
背中のあいたドレス グラスを片手にスイング
夜風が甘い窓辺 人波わけてフラリ
もたれて酔いざまし しどけないポーズ
誰もが皆 視線あびせる
腰にあてた 手つきが悩ましい
さりげなく摺り足で 君のとなりへ進み
名前を聞きだしても 気を持たせてウインク
ないしょでとウインク

Tanguedia III : Astor Piazzolla


 タンゴが聴きたくなったらこのアルバムを聴き、これだけで充足します。ピアソラも偉大ですが、このアルバム構成の神がかった完成度はプロデューサーのキップ・ハンラハンのセンスによるのでしょう。知り合いに録音してもらったカセット・テープでかなり聴き込んでから、自分でもLPを買いました。





ワインレッドの心 : 井上陽水&玉置浩二

井上陽水ヴァージョン



玉置浩二ヴァージョン

 
もっと勝手に恋したり
もっとKissを楽しんだり
忘れそうな想い出を
そっと抱いているより
忘れてしまえば

今以上 それ以上 愛されるのに
あなたはその透き通った瞳のままで
あの消えそうに燃えそうなワインレッドの
心を持つあなたの願いが かなうのに

もっと何度も抱き合ったり
ずーっと今夜をゆれ合ったり
哀しそうな言葉に
酔って泣いているより
ワインをあけたら

今以上 それ以上 愛されるのに
あなたはただ恥らうよりてだてがなくて
あの消えそうに燃えそうなワインレッドの
心をまだもてあましているのさ この夜も

今以上 それ以上 愛されるまで
あなたのその透き通った瞳の中に
あの消えそうに燃えそうなワインレッドの
心を写しだしてみせてよ ゆれながら

Burn it blue : Caetano Veloso & Lila Downs

映画Frida(2002)のテーマ曲




Burn it Blue
(青く燃やせ)

Burn this house
この家を燃やせ
Burn it blue
青く燃やすのだ
Heart running on empty
心は虚ろに走り続ける
So lost without you
あなたがいなくて途方にくれている

But the night sky blooms with fire
しかし夜空は花のように開く
And the burning bed floats higher
そして燃えるベッドは高く宙に浮かぶ
And she's free to fly...
そして彼女は自由に飛ぶ

Woman so weary
疲れ果てた女よ
Spread your unbroken wings
お前の破れてはいない翼を広げ
Fly free as the swallow sings
ツバメが歌うように自由に飛ぶのだ
Come to the fireworks
花火を見に来るのだ
See the dark lady smile
暗い婦人が微笑むのを見よ
She burns...
彼女は燃えている

And the night sky blooms with fire
そして夜空は花のように開く
And the burning bed floats higher
そして燃えるベッドは高く宙に浮かぶ
And she's free to fly...
そして彼女は自由に飛ぶ

Burn this night
この夜を燃やせ
Black and blue
黒とブルー
So cold in the morning
朝はとても寒い
So cold without you
あなたがいないと寒くてたまらない

And the night sky blooms with fire
そして夜空は花のように開く
And the burning bed floats higher
そして燃えるベッドは高く宙に浮かぶ
And she's free to fly...
そして彼女は自由に飛ぶ

Y la noche que se incendia
そして燃える夜
y la cama que se eleva
そしてベッドは浮き上がり
a volar...
宙を飛ぶ

And all of the dark days
そして暗い日々はすべて
Painted in dark gray hues
ダークグレイで描かれ
They fade with the dream of you
あなたの夢とともに消えていく
Wrapped in the red velvet
赤いベルベットに包まれ
Dancing the night away
遠い夜を踊らせている

I burn...
わたしは燃える
Midnight blue
ミッドナイトブルー
Spread those wings
その翼を広げよ
Fly free with the swallows
ツバメとともに自由に飛ぶのだ
Fly one with the wind
風を受けて一人飛ぶのだ

Y ella es flama que se eleva
そして彼女は燃え上がる炎
y es un pajaro a volar
そして飛ぶ鳥
en la noche que se incendia
炎上する夜を
el infierno es este cielo
地獄とはこの空
estrella de oscuridad
闇の星

And the night sky blooms with fire
そして夜空は花のように開く
And the burning bed floats higher
そして燃えるベッドは高く宙に浮かぶ
And she's free to fly
そして彼女は自由に飛ぶ
Just a spark in the sky
空を火花のように
Painting heaven and hell
天国と地獄を描きながら
Much brighter
ずっとずっと明るく

Burn this house
この家を燃やせ
Burn it blue
青く燃やすのだ
Heart running on empty
心は虚ろに走り続ける
So lost without you
あなたがいなくて途方にくれている

百合コレクション : あがた森魚




夜毎夜毎 夢に咲く百合の君
百合から百合へ ささやく花言葉
高原の停車場の汽笛ふるわせて
ゆめうつつのまま
閉じたるつぼみを抱きしめて
オペラホールの丸屋根の上で
視つめていましたね
砕けてしまった土星のように
淋しい星でした
それでもあなたと歩いた星ですね

サヨナラは
モウイイノサ
それでもあなたがほほえみ咲くかと
サヨナラは
モウイイノサ
ふりむけば 秋空に昇る星

一秒一秒毎に変わる君
一雨一雨毎にそよぐ百合
マッチボックスに灯る夜の影
ゆめうつつのまま
触れたる口唇抱きしめて
ラスト・シーンにくるくる踊る
北極星を視た
シネマが終われば街灯りもない
淋しい星でした
旅の果てに訪ねた星ですね

サヨナラは
モウイイノサ
それでもあなたがほほえみ咲くかと
サヨナラは
モウイイノサ
ふりむけば 秋空に沈む星

リラのホテル : かしぶち哲朗,矢野顕子




あがた森魚 リラのホテル





つかの間の恋だけど
やるせない春の日
街のはずれ
リラのある部屋 訪れる

窓はなつ 若きふたり
もどかしい春の日
風に揺れる 痩せたリラの樹
愛してる

まろやかな君とリラ
言葉さえ色あせる

リラ まぼろしか
この時 素敵だ !

淋しげな瞳の中
あおい庭が萌えている
はかなく咲いて
すすり泣く時
サヨナラ