Fotografia : Marília Gabriela

 ブラジルのマリリア・ガブリエラMarília Gabrielaは歌手ではなくジャーナリストですが、じつに味わいのある声で歌います。この1曲しか聴きませんが・・・




Eu, você, nós dois
わたし、あなた、わたし達二人
Aqui neste terraço à beira-mar
ここ海辺のテラスに
O sol já vai caindo e o seu olhar
太陽はもう沈んでいき、あなたの目は
Parece acompanhar a cor do mar
海の色を追いかけているよう
Você tem que ir embora
あなたは去る用意ができている
A tarde cai
夜が深まる
Em cores se desfaz,
色となって消えていく
Escureceu
暗くなった
O sol caiu no mar
太陽が海に沈む
E aquela luz
そしてあの光が
Lá em baixo se acendeu...
空から遠くに降った
Você e eu
あなたとわたし

Eu, você, nós dois
わたし、あなた、わたし達二人
Sozinhos neste bar à meia-luz
灯りが半分点されたバーで二人きり
E uma grande lua saiu do mar
そして大きな月が海から出る
Parece que este bar já vai fechar
このバーはもうすぐ閉まるみたい
E há sempre uma canção
そしていつも歌がある
Para contar
それは歌う
Aquela velha história
あの古い物語を
De um desejo
熱い思いから生まれた
Que todas as canções
すべての歌は
Têm pra contar
物語る
E veio aquele beijo
そしてやって来たあの口づけが
Aquele beijo
あの口づけ
Aquele beijo
あの口づけ

Što te nema : Mostar Sevdah Reunion

 ヤドランカ・ストヤコヴィッチJadranka Stojakovicの歌ったものも素晴らしく、すでに入れていますが、このモスター・セヴダー・レユニオン(5曲目)のプロモーション・バージョンはすべてを吸収したくなる、至高の水準にあります。


Što te nema
どうしてあなたはいないのか

Što te nema
どうしてあなたはいないのか
Što te nema, što te nema,
どうしていないのか、どうして
kad na mlado poljsko cv'jeće
咲いたばかりの野の花の上で
biser niže ponoć n'jema,
無言の夜が真珠を繋ぐと
kroz grudi mi želja l'jeće,
熱い思いが胸を駆け巡る
što te nema, što te nema?
どうしていないのか、どうして
Kad mi sanak spokoj dade
夢がわたしに安らぎをくれ
i duša se miru sprema,
魂が平和への備えをしている
kroz srce se glasak krade,
声が心に蠢いている
što te nema, što te nema?


どうしていないのか、どうして
Procv'jetala svaka staza
どの小道も花が咲いている
k'o što bješe divnih dana,
素晴らしい日々があったかのように
po ružama i sad prska
バラの花にまだ飛び散っている
bistra voda šadrvana.
きれいにシャドルヴァンの水が
Ispod rose zumbul gleda,
滴の下からヒアシンスが見ている
iz behara miris vije,
花から匂いが拡がる
a za mene k'o da cvili
そして花はわたしには嘆きのよう
i u bolu suze lije.


苦しみの涙を流している
Što te nema, što te nema,
どうしていないのか、どうして
vedri istok kad zarudi
きれいな東が大きくなる
u treptaju od alema,
宝石のきらめきの中に
i tad srce pjesmu budi,
その時心は歌を目ざめさせる
što te nema, što te nema?
どうしていないのか、どうして
I u času bujne sreće,
濃密な幸せの時間に
i kad tuga uzdah sprema,
悲しみがため息を用意している時
moja ljubav pjesmu kreće,
私の愛は歌を歌い始める
što te nema, što te nema
どうしていないのか、どうして


Ashun Daje Mori : Mostar Sevdah Reunion & Agata Siemaszko

 アルバム『ジプシーソウルの母』のLjiljana Buttlerリリアナ・ブトレルは重く、暗く、耳に沈殿するような歌唱で心に響くのですが、このモスター・セヴダー・レユニオンのライブで美しいアガタ・シマーシュコーが歌うものはバックの演奏も素晴らしく、何度聞き返しても引き込まれます。








Ashun daje mori(母さん、聞いて)

 ashun daje mori
母さん、聞いて
more bi bahta
わたしの惨めな話を

ashun daje mori
母さん、聞いて
more bi bahta
わたしの惨めな話を

more bi bahta
わたしの惨めな話を
prokleto aven.
わたし達は呪われている


more bi bahta
わたしの惨めな話を

prokleto aven.
わたし達は呪われている


aah, prokleto aven!
ああ、わたし達は呪われている


aah, prokleto aven!
ああ、わたし達は呪われている

O Djurdjevdan daje,
母さん、聖なるオルジェヴダンの日に
Rano sabajle,
朝早い時間
 O Djurdjevdan daje,
母さん、聖なるオルジェヴダンの日に
Rano sabajle,
朝早い時間

Pala mange daje,
でも母さんわたしにとっては
Prokleto aven.
呪われている

Pala mange daje,
でも母さんわたしにとっては
Prokleto aven.
呪われている
Aah, prokleto aven!
ああ、わたし達は呪われている

More chore rome,
貧しいわたしの夫を
O devel ila,
神様が連れ去った

More chore rome,
貧しいわたしの夫を
O devel ila,
神様が連れ去った

More cikme chave,
そして憐れな子ども達が
O del chorarda
貧しさの中に残された

More cikme chave,
そして憐れな子ども達が
O del chorarda
貧しさの中に残された

Aah, o del chorarda
ああ、貧しさの中に
Aah, devla gudleja!
ああ、お幸せに、神様

Le Kabaret de la dernière chance : Yves Montand

 ピエール・バルーPierre Barouhがミュージカルのために作り、歌いもした曲ですが、このイヴ・モンタンのヴァージョンはこのテレビ放送の断片をちらっと見ただけで吸い込まれます。イヴ・モンタンは世代、時代が違って合わないと思い、ほとんど聴いていませんでしたが、やはり大歌手なのだと思い知りました。






Le Kabaret de la dernière chance  
(Au cabaret de la dernière chance)
ラスト・チャンス・キャバレー

Il y a ceux qui rêvent les yeux ouverts
目を開けて夢を見る人がいる
Et ceux qui vivent les yeux fermés
そして目を閉じて生きる人も
Ceux pour qui tout va tout à l'envers
すべてが思いとは逆に進んでしまう人が
Jamais le cœur abîmé, résigné
決してめげず、諦めず
Si quelques paumés de l'univers
途方に暮れた人は
Au cabaret de la dernière chance
 
ラスト・チャンス・キャバレー
Se retrouvent autour d'un dernier verre
最後のグラスを囲んで顔を会わせてはどうだ
Viens prendre un air d'insouciance
のんきな風を装って
Et danse!
そして踊るんだ

Si quelques paumés de l'univers
途方に暮れた人は
Au cabaret de la dernière chance
 
ラスト・チャンス・キャバレー
Se retrouvent autour d'un dernier verre
最後のグラスを囲んで顔を会わせてはどうだ
Viens prendre un air d'insouciance
のんきな風を装って
Et danse!
そして踊るんだ

赤い橋 : 浅川マキ

 北山修が書いたこの歌詞は一般性の高い象徴的意味だけで力のあるものだと思っていました。しかし、・・・

スペアとして



歌:浅川マキ     作詞:北山修     作曲:山木 幸三郎

不思議な橋が この町にある
渡った人は 帰らない
昔、 むかしから 橋は変わらない
水は流れない いつの日も
不思議な橋が この町にある
渡った人は 帰らない

いろんな人が この町を出る
渡った人は 帰らない
赤く赤く 塗った
橋のたもとには
赤い赤い花が 咲いている
不思議な橋が この町にある
渡った人は 帰らない

不思議な橋が この町にある
渡った人は 帰らない
みんな何処かへ行った
橋を渡ってから
いつかきっと 私も渡るのさ
いろんな人が この橋を渡る
渡った人は 帰らない

Grane smo na vjetru : Darko Rundek

ダルコ・ルンデクの曲をもう一つ。映画として成立しています
ビデオクリップきヴァージョンがなくなっていました。残念。






Grane smo na vjetru
枝を風にかざし
Ugasi svjetlo
灯りを消し
i pogledaj ulice, kako sjaje
そして通りを見るのだ。輝くために
jos jedna noc, jos jedan ton
もう一夜、もう一樽
Otvori prozor, siroko
窓を開け、大きく
i smjesti se, tu, kraj mene
そして座るのだ。私の終わり
ljetu je kraj, ruku mi daj
夏の終わり、わたしに手を貸すのだ
Zapamti prizor i nikad me ne pitaj
あのシーンを思い出すのだ。尋ねないでくれ
kamo dalje
どこへ行くのかと
Jer,u
なぜなら、今
grane smo na vjetru
枝を風にかざしているのだから
 (2x)



U-Bahn : Darko Rundek i Cargo Orkestar

Mhm A-ha Oh Yeah Da-Da(2006)


 クロアチアのダルコ・ルンデクのアルバムはその中にひじょうに印象に残る曲があり、ふと思い出す時があります。この曲はフランス語、英語にドイツ語が交錯しているのですが、einz、zwei、treiはどこのなまりなのか分かりません。

einz
ひとつ
zwei
ふたつ
trei
みっつ
trei stationen
みっつ

tu as dis que ce n'est pas très loin 

あまり遠くないって言ったよな
mais je suis neuf ici 
でもここで九つ目だ
and I don't know the town
で、この町は知らない

je ne sais pas si tu m'aimes

君がおれを好きかどうか分からない
mais je te cherche quand même
でもやはり君を探し続けている
that's baby how I am
ベイビー、おれはそんな風だ

je vais essayer

おれは試してみる
d'allumer le feu
火を付けようと
because I like you
君が好きだから
ou parce que je suis fou
それともおれが馬鹿だから

I hope the line is right

乗った電車が合っていてほしい
I hope I'm counting well
ちゃんと数えているつもりだ
but I know if I do
でも分かっている。そうすれば
my soul will burn in hell
おれの魂は地獄で燃え上がるだろう

U-Bahn

地下鉄
U-Bahn
地下鉄
U-Bahn
地下鉄
survole Berlin
ベルリンの空を飛べ

Bei Türstörung Griff ziehen

非常ドアハンドルを引いてくれ
Bei Betriebsstörung Anweisungen beachten
故障時の注意を読んでくれ
I'm the loser who always wins
おれはいつも勝つ敗者
be aware when you cross my way
おれの前を横切るときは用心しろ

on my left hand palm

おれの左手の手の平には
is writen when and where
時間と場所が書いてある
j'ai une canette de bière
おれは缶ビールと
et un petit dictionnaire
小さな辞書を持っている

 U-Bahn

地下鉄
U-Bahn
地下鉄
U-Bahn
地下鉄
survole Berlin
ベルリンの空を飛べ

Ciganine sviraj, sviraj : Mostar Sevdah Reunion i Ljiljana Buttler

 Ciganine sviraj, sviraj『ジプシー、弾いて、弾いておくれ』はリリアナ・ブトレルとモスタル・セヴダー・レユニオンのクロアチア語の歌ですが、日本語翻訳はあやふやなところに誤解があるかもしれません。



ライブのYouTubeムービーはこちらです。


Ciganine, ti sto sviras
ジプシーよ、お前が演奏すると
zasto moju dusu diras
どうして私の魂に触れるのか
da li znas za teske boli
ひどく苦しんでいるのを知っているのか
sto mi tuga srca mori
死んだ心で何を悲しんでいるかを
da li znas za moje boli
痛みを止めるためにもらえないか
sad moj dragi drugu voli
愛しい人のフルーツを

Ref.
Nekad sam bila ja
そうだ、かつては
srecna i voljena
愛され幸せだった
dok druga zena
他の女が
nije moju ljubav uzela
私の恋人を奪うこともなく

Druga ga miluje
よそで恋をし
on za njom luduje
その女に狂っていった
a moje srce usamljeno
そして私の心は寂しく
za njim boluje
彼のことで苦しんだ

Nekada smo sretni bili
かつて私たちは幸せだった
nasu ljubav nismo krili
私たちは愛していることを隠した
mislila sam, dani srece
思っていたのだ、幸せな日々が
da nikada proci nece
過ぎ去ることはないと

Ref.

Ciganine, sviraj, sviraj
ジプシーよ、弾いて、弾いておくれ
pesmom moju dusu diraj
歌は私の魂に触れる
nek' mi tvoja pesma kaze
お前の歌に言わせてくれ
kad' me ljubi sto me laze
いつあの人が私を愛し、寝かせてくれるのか