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Geamparale : Taraf de Caliu

  Caliuカリユはメンバーの多いTaraf de Haïdouksタラフ・ドゥ・ハイドゥークシュでやっていましたが、活動を少人数に変えたのでしょうか。バックグラウンドだったものが3Dで前に飛び出したようにプレゼンスが感じられます。
 素晴らしい。Geamparaleはルーマニア語でトリル(さえずり)という意味です。


 
Taraf de Caliu live at The Czech Philharmonic


Taraf de Caliu live at The Czech Philharmonic




Ashun Daje Mori : Mostar Sevdah Reunion & Agata Siemaszko

 アルバム『ジプシーソウルの母』のLjiljana Buttlerリリアナ・ブトレルは重く、暗く、耳に沈殿するような歌唱で心に響くのですが、このモスター・セヴダー・レユニオンのライブで美しいアガタ・シマーシュコーが歌うものはバックの演奏も素晴らしく、何度聞き返しても引き込まれます。








Ashun daje mori(母さん、聞いて)

 ashun daje mori
母さん、聞いて
more bi bahta
わたしの惨めな話を

ashun daje mori
母さん、聞いて
more bi bahta
わたしの惨めな話を

more bi bahta
わたしの惨めな話を
prokleto aven.
わたし達は呪われている


more bi bahta
わたしの惨めな話を

prokleto aven.
わたし達は呪われている


aah, prokleto aven!
ああ、わたし達は呪われている


aah, prokleto aven!
ああ、わたし達は呪われている

O Djurdjevdan daje,
母さん、聖なるオルジェヴダンの日に
Rano sabajle,
朝早い時間
 O Djurdjevdan daje,
母さん、聖なるオルジェヴダンの日に
Rano sabajle,
朝早い時間

Pala mange daje,
でも母さんわたしにとっては
Prokleto aven.
呪われている

Pala mange daje,
でも母さんわたしにとっては
Prokleto aven.
呪われている
Aah, prokleto aven!
ああ、わたし達は呪われている

More chore rome,
貧しいわたしの夫を
O devel ila,
神様が連れ去った

More chore rome,
貧しいわたしの夫を
O devel ila,
神様が連れ去った

More cikme chave,
そして憐れな子ども達が
O del chorarda
貧しさの中に残された

More cikme chave,
そして憐れな子ども達が
O del chorarda
貧しさの中に残された

Aah, o del chorarda
ああ、貧しさの中に
Aah, devla gudleja!
ああ、お幸せに、神様

Ciganine sviraj, sviraj : Mostar Sevdah Reunion i Ljiljana Buttler

 Ciganine sviraj, sviraj『ジプシー、弾いて、弾いておくれ』はリリアナ・ブトレルとモスタル・セヴダー・レユニオンのクロアチア語の歌ですが、日本語翻訳はあやふやなところに誤解があるかもしれません。



ライブのYouTubeムービーはこちらです。


Ciganine, ti sto sviras
ジプシーよ、お前が演奏すると
zasto moju dusu diras
どうして私の魂に触れるのか
da li znas za teske boli
ひどく苦しんでいるのを知っているのか
sto mi tuga srca mori
死んだ心で何を悲しんでいるかを
da li znas za moje boli
痛みを止めるためにもらえないか
sad moj dragi drugu voli
愛しい人のフルーツを

Ref.
Nekad sam bila ja
そうだ、かつては
srecna i voljena
愛され幸せだった
dok druga zena
他の女が
nije moju ljubav uzela
私の恋人を奪うこともなく

Druga ga miluje
よそで恋をし
on za njom luduje
その女に狂っていった
a moje srce usamljeno
そして私の心は寂しく
za njim boluje
彼のことで苦しんだ

Nekada smo sretni bili
かつて私たちは幸せだった
nasu ljubav nismo krili
私たちは愛していることを隠した
mislila sam, dani srece
思っていたのだ、幸せな日々が
da nikada proci nece
過ぎ去ることはないと

Ref.

Ciganine, sviraj, sviraj
ジプシーよ、弾いて、弾いておくれ
pesmom moju dusu diraj
歌は私の魂に触れる
nek' mi tvoja pesma kaze
お前の歌に言わせてくれ
kad' me ljubi sto me laze
いつあの人が私を愛し、寝かせてくれるのか

Kradem ti se u večeri : Mostar Sevdah Reunion

Mostar Sevdah Reunion (2001)


 Kradem Ti Se U Veceriというクロアチア語のタイトルには At Night I Steal Upon Youという英語訳が付けられているのですが、歌詞も今ひとつはっきりしないため正確な意味が分かりません。間違いがあるでしょうが、訳せるところまで日本語を付けておきます。
 映画 Black Cat, White cat『黒猫、白猫』(1998年)のサウンドトラックに使われた Budamaraを先に載せています





(工事中)
Kradem ti se u veceri,
夜、ぼくは盗む
u veceri pod pendžere,
夜、窓の下で
da ti bacim struk zumbula,
そこに君はヒヤシンスを投げる
da ti cvijetak prozbori,
ぼくはその花に話す
koliko te silno ljubim,
どれほど君が好きか
mrijem dušo za tobom!
愛しい君に捧げるお金を稼ぎながら

Ti ne haješ za bolove,
君は痛みを気に掛けない
za bolove srca moga.
ぼくの心の痛みを
Cvijet vehne, mlad se suši,
sevdah ode uzaman.
nek' ti drugog dade,
君にもう一つあげよう
mrijem dušo za tobom!
愛しい君に捧げるお金を稼ぎながら

Bubamara : Mostar Sevdah Reunion



 映画『Black Cat, White Cat(黒猫・白猫)』 (エミール・クストリッツァ監督 、フランス/ドイツ/ユーゴスラビア、1998年のさまざまなドタバタシーンを編集してあります。これに Goran Bregovic の選曲でサウンドトラックに使われたバルカン・ロマ音楽の「帝王」Saban Bajramovic と Mostar Sevdah Reunion の歌を合わせたものが YouTube にアップされていました。小さな映像ですが、軽やかでありながら深みのあるロマ音楽との最高のコンビネーションになっています。




Bubamara
(テントウ虫)

Sa romalen pucela
みんなが尋ねる
Bubamara sosi acela
テントウ虫よ、お前はどうしてそんなに小さいのか?
Devla, Devla vacar le
神様、神様、わたしは彼女を愛している
Bubamaru koka pocinel
テントウ虫よ、お前のためなら何でもしよう
Ej romalen asunen
さあ、人々よ、聞きなさい
Ej cavoren gugle zuralen
可愛い、きれいな子どもたち
Bubamara cajori
テントウ虫のお嬢ちゃん
Baro Grga vojsi odjili
お前は偉大な、もっとも偉大な歌だ
ref:
Djindji rindji Bubamaro
ジンジ、リンジ、テントウ虫
cknije sužije
小さな美女よ
ajde mori goj romesa*2
男はあっちへ行って、わたしは結婚しない 
chavale romalen*3
子どもたちよ、人々よ
Sa Romalen pucela
みんなが尋ねる
ede ori fusujesa cudela
そして母さんがビーンズ料理を出している
Devla, Devla sacerle
神様、神様、みんな食べられてしまった
Bubamaru vojte aresle
テントウ虫は待てないんだ
Ej Romalen asunen
さあ人々よ、聞きなさい
ej cavoren gugle sukaren
可愛い、きれいな子どもたち
životo si ringispil
人生はメリーゴーランドだ
trade aj ro, aj romni
神様は夫と妻を祝福する
ref:
Djindji rindji Bubamaro....
ジンジ、リンジ、テントウ虫

Erau zarzarii-nfloriti : Romica Puceanu



 この二枚組の世界のジプシー音楽コレクションには一人の歌手から一曲ずつ32曲選ばれていますが、Disk1-6 のこの曲に来るとこれだけ何度でも繰り返して聴きたくなります。ロマ音楽を一つのジャンルとして楽しむことは前からありましたが、この Romica の声、歌い方は誰のものとも比べられません。他の曲も聴きたくて探し回り、何とか20曲ほど聴くことができました。1996年、交通事故で不慮の死を遂げましたが、「生きていればルーマニアの Cesaria Evora になっただろう」と言われるだけあって、満足度偏差値は非常に高いです。しかし、その中でもこの曲は抜きんでていて、聴くたびに吸い込まれます。歌詞はルーマニア語なのでしょうが、手元にありません。曲名の英訳だけです。「アプリコットの花が咲いていたときに」何があったのでしょうね。想像しましょう。
 Romica Puceanu の歌唱を「文化遺産」のようなものとして紹介しているサイトがアメリカにあります。そこにはこの曲も含め、かなりの数がアップされており、試聴・ダウンロードもできます。その中からこの曲だけ下の写真を付けた mp3 ファイルで聴けるようにしておきます。自由にコピーできると言うと「違法」ではと思われるでしょうが、財産を相続するような親族もおらず、これまでに出されたレコードは版権に関わる法的な手続きもされていないからのようです。「ジプシー」です。これこそ純粋に知的財産と言え、より多くの人に鑑賞されることを Romica も望んでいたでしょう。
 YouTubeにはまだこの曲はアップされていないので別の映像を紹介しますが、最近珍しい映像がぞくぞくとアップされてきているようなので、そのうち視聴できるかもしれません。
・・・という状況が長かったのですが、いつの間にかYouTubeに出ていました。
歌詞もルーマニア人が英語に翻訳してくれたのでやっと意味がわかりました。






Erau zarzarii-nfloriti
(アンズの花が咲いていた)

Of, of
ああ、ああ
Erau zarzarii-nfloriti
アンズの花が咲いていた
Cand eram indragostiti
わたしたちが愛し合っていた時
Of, of
ああ、ああ
Zarzarii s-au scuturat
アンズの花は散り
Si-amandoi nu ne-am luat
そして、わたしたちは離ればなれになった
Of, of
ああ、ああ
La la neica mere dulci
わたしの甘いリンゴを持っていって、愛しい人
Of, of
ああ、ああ
Unde-oi sta sa le mananci
それを食べるところで
Sa-ti aduci neicuta aminte
思い出して、愛しい人
De-ale noastre dulci cuvinte
わたしたちの甘い言葉を
Ma sarutai printer flori
あなたは花に囲まれたわたしにキスしていた
Si-mi jurai c-ai sa te-nsori
そして結婚すると誓った
Cand s-or coace prunile
プラムの実が熟したときに
Si-om culege viile
そして、わたしたちはブドウを摘む
Of, of
ああ、ああ
Prunele s-au scuturat
プラムの実は白くなっている
Of, of
ああ、ああ
Si tu, neica, m-ai uitat, mai
そして、あなたはわたしのことを忘れてしまった