パウリーニョ・モスカは基本的にはロックの人で、どのアルバムもほとんどが好みではないのですが、ごくまれに繊細で頼りない感じの弾き語りを変化球のように混ぜます。囁くような声で歌うそういう弾き語りをシンプルなアレンジ組み上げたものは他の曲を後ろにすっ飛ばして背景にしてしまうぐらい鮮明な印象を与えます。この曲はハッキリしすぎるほどのマラカスとギターの高音の流れがいい加減な感じのボーカルとゆっくりと絡み、ソフトなボサノバの上にするどい線のエッチングを重ねたようだし、歌詞もポップなアニメにモノトーンの適度に陰影のある線書きを加えたようです。軽いけれど重みもあり、シンプルだけど複雑、へぼなようで繊細、こんな構成バランスはほかで味わえません。ぜひ覚えて口ずさみましょう。
Admiração
(賞賛)
(賞賛)
Meus olhos, famintos, não se cansam
飢えた僕の目は倦かず
de te acariciar
君を眺め回す
Procuram sempre um novo ângulo
新しいアングルをずっと探し続ける
pra te admirar
君を賞賛するために
E sonham mergulhar na sua boca de vulcão
そして君の火山の口に飛び込んで
Provar todo o calor que há na sua erupção
噴火する時の熱をすべて味わうことを夢見る
Escorregar nos rios claros
透き通った川に滑り込むんだ
das margens dos teus pêlos
君の髪の広がりの
E encontrar o ouro escondido
そして隠された秘宝を見つける
que brilha em seus cabelos
君の髪の中に輝く
Devorar a fruta que te emprestou o cheiro
君ににおいが染みついているフルーツをむさぼる
E talvez desfrutar de um amor puro e verdadeiro
そしてできるなら純粋で真実の愛を分けてもらう
Esquecer o espaço, o tempo e o viver
場所も時間も、生活も忘れ
Perder a noção do que é ter a noção do perder
失うという言葉の意味も分からなくなる
Se um dia eu fui alegria ao te conhecer
もしある日光栄にも君と知り合いになれれば
Agora canto porque sinto a dor de não te ter
その日歌うよ、君を自分のものにできないとどんなに辛いか
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