始まりの始まりであるデビューアルバムの1曲目ですが、このふぬけのような力のない二人の歌唱がどうしてこんなに心地よいのでしょうか。ボサノバに加わるためではなく決別するためのアルバムだったとどこかに書いてありましたが、カエターノもガルも以後は声に力の込もったアグレッシブな歌唱になります。そういったものを聴くのに疲れると、いつもまたこのアルバムが聴きたくなり、結局もっとも繰り返して聴くアルバムの一つになっています。Domingoとは「日曜日」という意味ですが、このアルバムタイトルはそのようないつまでも繰り返し回帰する動きのコマンドのようです。日曜日の朝、眠りから覚める直前の呼吸。
Coração Vagabundo (彷徨う心)
Meu coração não se cansa
僕の心は倦くことなく
De ter esperança
希望を持とうとする
De um dia ser tudo o que quer
望むどんなものにでもいつかなれる
Meu coração de criança
子どものような僕の心は
Não é só a lembrança
ただの名残ではない
De um vulto feliz de mulher
幸せな様子の女性の
Que passou por meus sonhos
僕の夢を通り過ぎていく
Sem dizer adeus
さよならも言わずに
E fez dos olhos meus
そして僕の目から
Um chorar mais sem fim
いつまでも涙を流させる
Meu coração vagabundo
彷徨う僕の心は
Quer guardar o mundo
世界を持ち続けようとする
Em mim
僕の中に
Meu coração vagabundo
彷徨う僕の心は
Quer guardar o mundo
世界を持ち続けようとする
Em mim
僕の中に
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